グランドピアノと電子ピアノの壁

今晩わ、柿原です。
今日は電子ピアノとグランドピアノとの壁について、少し考えてみました。
まず、鍵盤の重さ
これはいくら電子の技術が進化しているとはいえ、重さ(いわゆるタッチ)は表現しきれない。
僕は家では専ら電子ピアノなのですが、ピアノを選ぶときに、あえて鍵盤が重いのを選んでいます。というのも、電子ピアノで弾きやすい→タッチがソフト、な場合が多く、弾きやすく、音もいいのですが、いざグランドピアノ、となった場合、相当な違いを目の当たりにするからです。
私としてはローランドやカシオなど、持ち運びができるタイプの88鍵を使っています。

次に、音の広がり
これは電子ピアノの最大の弱点だと思います。
音量を上げるとそれなりには響くのですが、ピアニッシモの表現がグランドピアノと同じようにできないです。
また、ペダルの微妙な調整(特にスタインウェイ)が必要な場合が多々あるのですが、電子ではON・OFFの切り替えしかできないので、普段電子ピアノで練習して、本番でグランドピアノで弾くとなった場合、戸惑うこと請け合いです。リハがそれなりに設けられているコンサートなら何とか調整はできるとは思うのですが、多分時間は足りずに中途半端な状態で本番を迎える事となるでしょう。

今回、久々にグランドピアノでの演奏の場を設けてもらい、普段電子ピアノで練習している僕にとってはグランドピアノに慣れないと、いつも通りの演奏はできないと確信しております。

今はスタジオに籠る、という方法しかないのですが、これからピアノを続けていくにあたり、そろそろグランドピアノで練習できる環境を作っていかないと、趣味であれ、深い演奏ができないと思うようになってきました。
防音や振動など、周囲の住人への配慮など、都会ではいろいろ制限がありますが、これはピアニストにとっては宿命なのかなと最近思います。

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